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アジサイの育て方と根腐れ・しおれた時の対処法

アジサイの育て方と根腐れ・しおれた時の対処法

Author
小塩 二郎

アジサイがしおれてしまった時の対処法を紹介します。アジサイは多くの水を必要とするため、しおれやすい性質があります。

しかし、アジサイはとても丈夫です。

復活させる方法はたくさんあります。

しおれたからといって、諦めないでください!

大丈夫、きっと元気になります。

紫色のアジサイ

アジサイが好きな方はもちろん、これから園芸を始める初心者の方にもおすすめです。アジサイを育てて、花を楽しんでみましょう!

アジサイの基本

  • 水を好み乾燥を嫌う
  • 日当たりを好むが半日陰でも大丈夫
  • 挿し木で簡単に増やせる
  • 土壌の質で花の色が変わるものもある

初心者でも育てやすい丈夫な植物です。

アジサイを選ぶ

アジサイを育てるにあたって、自分好みのアジサイを選ぶことがもっとも大事なような気がします。

アジサイにも本当にたくさんの種類があり、花の形や色、株の大きさなどが様々です。

アジサイの種類がよくわからない場合には、園芸屋さんにて実際に花が咲いているものを見て気に入ったものを選べばいいと思います。

ただし、植え替えなどの要因で大きく土壌の質(pH)が変わると、花の色が変わってしまう種類もあるので注意が必要です。

白いアジサイ アナベル

写真の白い花のものは、アナベルというアジサイで、最近人気を集めています。

小さな花がたくさん集まり、とても大きな花房となります。

土壌の質による花の変色もないため、管理にも気を遣わなくて済みます。アナベルは花の最盛期に園芸店やホームセンターで買うととても高いですが、ネット通販での苗木なら格安で購入できます。

アナベルが気に入った方は、アジサイ アナベル で安く購入できます。

用土について

花色にこだわらなければ、大抵の土は大丈夫です。(花色にはこだわらないことが吉です。)

ただし、通気・排水ができていないと根腐れを起こします。

アジサイの用土 鹿沼土

鹿沼土が3割ほど混ざっていると通気・排気に問題がなくなります。また、鹿沼土はアジサイが本来好んでいる弱酸性なので、その点でもオススメです。

鹿沼土は、渇いている時と湿っている時では色が違いますので、土の渇き具合の判断にもなります。

水やりについて

アジサイはとても水を好みますので、たっぷりと与えます。

鉢植えと地植えとでは、管理が大きく異なりますので分けて説明をします。

鉢植えの場合

アジサイの水やり 鉢植え

5月から10月までの暑い時期には、可能であれば朝夕の2回水やりをします。

鉢の底から水が流れ出るくらいに、たっぷりとあげます。

11月から3月までは毎日1回、真冬日には2日に1回程度で水やりします。一年を通して土の通気性が高いことが重要です。

水受け皿をしようしている場合には、必ず溜まっている水を早目に除去してください。

水が土にしみこんでいかない時は、根詰まりを起こしている可能性が高いです。枯れてしまう前に、大きな鉢に植え替えることをオススメします。

地植えの場合

アジサイの水やり 地植え

基本的には自然の雨だけで大丈夫ですが、極度に土壌が乾燥する場合には水やりが必要です。

置き場所と日当たり

日光を好みますので、基本的には日当たりのよい場所に置いてください。ただし、真夏の強い日を一日中浴びていると葉が焼けてしまいますので、注意が必要です。

また、極度に乾燥した場所や湿度の高い環境には弱いです。

鉢植えである場合には、真冬は霜が降りない場所に移動しましょう。

剪定について

アジサイの剪定については諸説があり、どれが最善ともいえないようです。私がベストだと感じる剪定は、花後に花を切り落とす方法です。

アジサイの剪定

切り落とす位置なのですが、花から数えて1節目と2節目の間です。写真の赤い線の位置です。

この位置で切れば、脇芽も多く出るので翌年にもたくさんの花が期待できます。

水切れなどでアジサイがしおれてしまった時

アジサイがしおれてしまった時

植物は水が不足すると花や葉がしおれてきます。

特にアジサイは多量の水を必要としますので、水不足になりやすいです。

写真のようにアジサイがしおれてしまった場合の対処法を説明します。

一番大切なことは、すぐに水をあげることです。

花は諦める

先ほどの写真ぐらいに、花までも大きくしおれてしまっているようであれば、花は諦めた方がいいかもしれません。

アジサイがしおれた 花を切る

この写真のように、花から数えて2節目の上で切り落とした方が無難です。

状態によっては、花も復活することがあるとは思いますが、すぐに枯れてしまうと思います。

花の存在は、株全体が復活するための妨げになりますので、思い切って切り落としましょう。アジサイを生かすためです。仕方ありません!

メネデール希釈水を使う

アジサイが弱っている状態では、普通の水よりもメネデール希釈水を使った方が効果的です。

メネデールとは植物の活力素であり、弱った植物の回復にとても役立ちます。

この写真のアジサイもメネデール希釈水で復活しました。

メネデールについての詳細は、メネデールの使い方ページにまとめました。

土に水がしみこんでいかない場合

根詰まりを起こしています。

アジサイは根詰まりを起こしやすい植物です。根詰まりを起こした鉢のままだと大抵は枯れてしまいます。

植え替えることがベストですが、植え替える時間がない場合には鉢から株を取り出し、土ごと水に浸けておけばひとまずは大丈夫です。

メネデール希釈水であれば、なお良しです。

株を鉢から出すこともできない環境であれば、鉢ごと水に浸けておきましょう。

鉢の3分の2程度が浸ようにバケツなんかに水をはればオッケーです。

上記のすべてを試しても復活しない場合

根腐れの可能性が高いです。

水に浸しても復活しないのであれば、根腐れがかなりひどく、根からの吸水は不可能だと思われます。

そんな場合には、挿し木として生かすのがよいと思います。

アジサイを挿し木する

根がダメでも茎は死んでいません。

茎(枝)の途中で切り、メネデール希釈水で水揚げをすれば復活します。

写真のように、葉は半分以下の大きさに切っておきましょう。

挿し木の方法については、アジサイの挿し木 成功方法まとめに解説があります。

アジサイの復活

アジサイが完全に復活すると、葉に張りが出てくるだけでなく、新しい芽が成長します。

アジサイが復活する

この写真のように、いろんな場所に芽が出てきます。こんな状態になれば、完全に復活したといえます。

アジサイはかなり生命力の高い植物です。諦めなければ、簡単には枯れません。

弱ってしまった場合には、決して諦めずにこれらの方法を試してください。

アジサイの根腐れ

アジサイの根腐れ

アジサイの根詰まりを放置したり、水をあげすぎたりすると、根腐れを起こします。

根腐れの程度にもよりますが、ひどい場合には植え替えをしても助からずに枯れてしまいます。

根腐れの兆しがあった場合には、早目に対処をしてください。

根腐れの兆し

アジサイの根腐れの兆し

根腐れの兆しとは

  • 水をあげてもしおれたまま
  • 次々に葉が落ちる

といったものです。

写真のように、葉がほとんどなくなってしまう場合もあります。

しかし、ここで諦めてはいけません。まだアジサイは生きているのです。

根腐れの対処

植え替え

根腐れの対処として、最初に挙げられるのが植え替えをすることです。

鉢から土ごとアジサイを取り出します。茶色く、弱そうな根は切り落とすようにします。手で土ごと引きちぎっても構いません。

全ての根が弱々しかったら、植え替えは諦めて、次の対処手順に進みます。

植え替える鉢は、元の鉢よりも一回り大きいものを、土には通気性を上げるために鹿沼土を3割程混ぜるといいです。

この通気性がかなり大切なのです。

植え替えても元気が出ない場合には、次の対処手順に進みます。

挿し木をする

アジサイの根腐れの兆し 挿し木

元の株の根を諦めて、挿し木をしてアジサイを生かすという方法があります。

根腐れの進行がひどい場合には、この方法しかないと思います。

枝を切り落とし、メネデール希釈水にて水揚げをします。

この時、元の株も捨てずに必ずとっておいてください。

株が小さくなると、株にかかる負担が減り復活する可能性もあります。

挿し木の方法については、アジサイの挿し木 成功方法まとめをご覧ください。

アジサイの復活

アジサイの復活

植え替えた場合には、葉に張りが出てくれば復活しています。

しかし、まだまだ油断はできませんので引き続き注意が必要です。

アジサイの挿し木発根

挿し木にした場合でも、こんな風に根が出れば完全に復活したといえますね。

挿し木の発根を目の当たりにした時には、本当に嬉しいですね。

アジサイの芽が出る

挿し木にした場合の、元の株です。こんな風に新しい芽が出て成長する可能性もあります。

元の株も絶対に諦めずに、手入れを続けてください。アジサイはとても丈夫で元気な植物です。

多少傷んでも、手入れをすれば復活できます。アジサイを育てて、私たちも元気な生活を送りましょう。

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